安土


安土城6階「天上の間」
乱火の章P77
「その塔の最上階には虎が住んでいるという。
黒と金の世界だった。
階下の「天主の間」が朱と金の世界であるのとは対照的だ。黒漆塗りの柱や床、金箔の障壁画に描かれた孔子の姿が、美しく黒光りする床に映っている。(中略)
虎は夢を見ていた。
幸せな夢だった。」


ここまで来たなら行くべきだろう。と、車を琵琶湖の反対側に走らせる。
ナビにそって「文芸の郷(さと)」というところに行くと、この中に安土城天主信長の館というのがあるのだ。
ここには安土城天守5・6階部分の原寸大復元模型を展示している。
ミラファンにとっては、高耶さんがいた6階の天上の間(左写真)。信長が寝室としていた5階天主の間(下写真)と言ったほうが馴染み深いか。
ここがそうか、と思うと、あのシーンが次々と思い浮んで困ってしまった。(シーンがシーンだけに。美奈子とか氏照兄とか出てきたのもここですよ!)
また、売店ではここの絵葉書や、なんと(どう見ても町の展示用だろうと思われる)ポスターが売ってあるという微妙に心をくすぐられるグッズがある。
ついついポスター(100円)を買ってしまい、松本城のポスター(これは観光協会に頼みこんでもらったもの)と並べて部屋に貼ったら、とても怪しげな部屋になってしまってヨシ。

シーン例
・乱火の章P95 「ここで見ていてやる。哀れな美獣を慰めてやれ。手厚く」
・〃P122 「――傷……なんか……つかねえよ――」
・濁破の章P11 「やっと会えたな。景虎殿」
・〃P138 「刃向かえないなら、それでもいい。ただこの首輪を外してくれるだけでいい」
・〃P153 「信長を倒す。小太郎」
・〃P185 哲哉もカオルも小太郎も、呑まれたと思った。霊枷が断たれた瞬間、高耶の《力》は火焔となって爆発した。ドオオン……!



安土城5階「天主の間」


・乱火の章P171
「天主の間が白く燃え上がっていた。
安土城に集まる<三種の神器>の力の中枢になるのが、この天主の間だった」

・〃P159 「禁忌大法は成就した」

この右の階段で六階へとつながっている。
たぶん――というか、もちろん仰木さんや直江や信長が行き来した階段。



文芸の郷の中の食堂(?)。さすがこのネーミング。
どのへんが「戦国焼き」なのか気になる。肉が超レアとかかな(嫌)。



まだまだある。「お市ごぜん」とかもあった。


ここでまた少々車を走らせ、安土城祉へ。40巻スポットになります。


安土城祉



「千億の夜をこえて」P241
 嶺次郎は安土城祉に突入した。整備されたゆるく広い石段が、山の頂へと伸びている。(中略)
「ここは観光城か!突入してくれといわんばかりの無用心な道じゃのう!」と堂森は笑ったが、ちがう、と嶺次郎は思った。
(不敵な城じゃ。これが信長の城か!)


と、後から教えていただいたのだが、ここであたしたちが登ったのは、百々橋口。嶺次郎たちが登ったのは大手道というほうらしい。
ちなみにそっちのほうが信長の館からも近く、対向車がこなければわき道からすぐ着くのだとか。

まぁとにかく、階段をもくもく登る。結構長い。頂上が見えない。と、10分くらい登りつづけたとき、何か門のようなものが見えてきた。
「やった、ついた……!」



門。途中の




「千億の夜をこえて」P278
「ここか……」
 安土城の本丸跡。疲労しきった堂森たちも、息をきらしながら朦朧と見上げている。
「すごい……」
 (中略)一階部分は、くぼんだ平地になっていて、まるでちょっとした広場だ。思ったよりも広くはない。櫓をたてれば、盆踊りくらいはできそうな程度だ。
 その中央に、立派な宝塔が建っている。


門(追記参照)に辿りついて見れば、まだ上の階段からおりてくる人が。
「あのー、まだ上ありますか……?」
「え? ああ、まだまだあるよ!」
苦笑しながらの返答に、松本徘徊や運転のガタが一気に足に来たあたしは、この、中腹の門(?)のようなところで白旗を翻した。
「あたし無理です! やめときます……!」
頂上まで登っていくゆいさんと久遠さんの背中を残念無念で見送る。くそう!いつもなら絶対行くのに! ここからさらに20分くらい登るようだ。
ここでhitoさんとさちさんと大人しく待つ。
ここで、ようやくこの場所が40巻スポットだということを知った。
今まであまり気にしてなかったのだが(仰木の里だけの予定で、「今回はミラツアーじゃないしね!」と安心していた)、嶺次郎たちが八尺瓊勾玉を破壊しに行った場所だったのだ。なにい! とあたしは深い後悔にとらわれた。行っておけばよかった! 足が使いものにならなくなったら、帰りは転げて帰ってくればよかった!
盆踊りができそうな広場になっているって描写があったんですよ!」
と、言ってのけたさちさんに感服。いやはや……。
40分後、帰ってきた二人に聞いたところ、
「あ、言われてみればそんなカンジ」
うわー! どんなカンジだよー!! と、ケータイの写真を見せてもらったのだが、「なるほど」と納得。

今原作読み返してみれば、すごかったこの場所。簡単に説明すると、

嶺次郎たちがもうちょっとで破壊できるというときに、なんと染地を少女と白い大蛇が襲う。礼に換生した信長と、蘭丸だ。その瞬間激しくバトル。嶺次郎が信長に襲われ、もう駄目だと思ったとき、そこへ重野カオルと平維盛の合体霊である霊獣が突入。カオルが、なんと信長の中に飛び込み、換生されたはずの礼の体を取り返す。嶺次郎や蘭丸はここで動かなくなった。そして八尺瓊勾玉と八咫鏡という二つの神器と融合した信長の霊体は、火の玉となってここから石上神宮へと飛んだのであった……。(一気書き)



◇追記◇

レポUP後、安土城跡付近についてご親切に詳しいことを教えていただきました。箇条書きにて追記しています。
どうもありがとうございました。


・本丸跡から右に歩くと、平井氏屋敷跡と落合氏屋敷跡と書かれた石碑が。ここが盛親隊と嘉田隊が攻め上げた平井丸・落合丸。(P184)

・その後、嘉田隊が幸村とともに挟み撃ちした観音正寺は、本丸跡から左に10分程度。寺までは車でも行けるとのこと。駐車して、本丸跡〜平井丸・落合丸へと歩くのがベストらしい。

・信長の館の隣にある安土城考古博物館の駐車場には、嶺次郎たち憑依霊47名が集結(P240)。「正面突破じゃ。大手門から本丸まで駆け上がる」

・その大手門から天主台跡まで登って百々橋口から下ると、のんびり歩いて約2時間。大手道の脇には、羽柴秀吉邸跡や森蘭丸邸跡なども。

・このページの写真の門は、曾見寺仁王門というらしい。そこから登っていくと、三重塔もある。


――……――……――……――……――……(2004年 追記)

・安土城址、2006年の秋から入山有料化。

・「信長の館から安土城大手門前ルートですが、脇道使って5分くらい。田んぼの中の水路沿いの道で舗装して ありますが、対向車が見えたらどちらかが止 まらないと絶対すれ違えない道幅です。大型 車通行不可、R線の下をくぐるため2.2mの車 高制限もあります。脇道から城址前の道に出 る時の交通量いかんではもっと時間がかかる かも^^; でも確実にコチラの方が近道です」

・上りは確実に百々橋口の石段の方が楽。

・蘭丸邸は織田信忠邸の裏手 というか北、織田信澄邸 と同じ場所。

――……――……――……――……――……(2006.10 追記)


と、いうところでツアレポ(というより写真ですが)を終わります。
「いい眺め」をこれから行く新しい場所で見ることができますに。
心をこめて。あおふねでした。

……真面目に終わりました。