|
25)
残響が力なく室内に落ちた。
シン、と静まる部屋で、彼は答えた。
「私のために動けなかったことなんて、気にする必要はないんです」
「冗談じゃない!」
言葉はためらいがちでも、本気でそう思ってることがわかって、はちきれそうになった感情が悲鳴みたいに体をつんざく。だれがここまで後悔してると思ってるんだ。だれの価値を再認識して絶望に打ちひしがれていると。
力まかせに彼の襟元を引き寄せ、痛いだろうとためらうまもないほど強く、手首をつかんで壁に押しつけた。どんなものも見逃さない距離で、低く確かめるように言った。
「見捨てられたい人間がどこにいる」
先生が固い声に口をつぐんだ。大きく見開かれた目が綺麗だった。その瞳に、どうでもいいんだ。と唐突にオレは気づいた。どうでもいいんだ。自覚はなくても、いつ深く暗い部分にひとり静かに歩いていって帰ってこれなくなっても、本当はこのひとはかまやしないんだ。
そう思った瞬間、目の前のひとにいままでにない激しい怒りを感じた。
まただ。
また、このひとは逃げている。
離せない、離したくない、と思うものがあってもまっすぐ手を伸ばすことができない。伸びる腕を引き止めるのは己の矜持か。それとも相手がわずらわしく思うんじゃないかという臆病な不安か。
愛したときが負けたときだと抗っていた日々を、オレは知っている。他の進路を断つことで自分にだけ続く道だけを示してみせる。なにも得ないか、オレだけを得るか。最後に選ばせるのは彼の唯一のプライドだ。
そんな回りくどい、外堀だけを埋めるやりかた。
……このひとも、そうなのか。
あたかもおまえは自分でここに来たのだと、わずかに目を逸らして微笑みながらこの首にやさしく絡めとる鎖をかける。正直すぎる眼を持った、哀しいあのひとのように。どこまでも深い雪の中をひとりで行くんだろうか。
いかないで。
どんなに願っても彼は自ら進んでいく。立ち止まって見つけてもらうのを待つよりも、去る姿も足跡も消えるように。だれも追えない先へと一歩――また一歩。
自分の甘えた望みを降り積もる雪に消してもらいながら。それは消極的な自殺とどう違う。
「先生にだって欲しいものがあるでしょう。どうしてもこれだけは譲れないものがあるでしょう。なんで手を伸ばす前に諦めるんですか。なにを恐がって!」
詰る声に先生は一瞬、確かに動揺した。珍しく先に目を逸らす。だから逃がさないようにあごをとらえた。
距離を一気に食らう。
抗うように身じろぎする体を再度自分の体全体で激しく壁に押しつけた。一瞬彼の傷のことが頭をよぎったが、もう乱暴な気分はおさまらなかった。
口では、いや、感情でも。
無自覚のままこのひとは綺麗な嘘をつくから。
震える睫毛に吸い寄せられるように顔を近づけた。
「逃げないで。ちゃんと、目を見て話しましょう」
嘘をつかない唯一の器官に、冷えた目をしたオレが映る。ひどく心が高ぶっているのだといっぽうで冷静に自覚しながら、もういっぽうで、苦しいほど熱く切望していた。
本気で、このひとのことが知りたい。
やさしく穏やかななにもかもを壊したとしても、もうすべてを知ってしまいたい。
「あなたがいても、いなくなっても、胸は痛む。ならばせめてここにいてください。自分が無理なら、オレのために。お願いだからはじめから諦めないで。望むことを諦めないで」
「はなしてください……」
「いやだ」
唇の間からもう一度低く声を押し出す。「いやだ」
「……望みはすべて叶ってる」
観念したように彼は目を伏せ、自分自身に言い聞かせるように言った。
「矛盾しているのは私自身だ。私は、私自身が怖い。これ以上あなたが近づくといまよりもっと無茶苦茶なことを言い出す」
「かまいません。それでもいい」
「ほらまたそんな目をする。かまわないなんてどの口が。なんでそういうところだけ変わらない」
まだ駄目だ、とうめく。
「近づかないで。まだ私に……これ以上、あなたから近づかないで。おかしくなるから」
と言いつつ、押し返す力もなく彼の手は微かに震えながらオレの服を掴んだままなのだ。無意識か。
だからここにいる、というように頬を片手で覆った。
ぴくりと震えた肌をオレは手のひら全体で感じた。
「見捨てないでほしいって願って。いつまでもひとりにしないでってなじって。生きていることを許してなんて言わないで。逃げないで。ここにいて」
「ダメ……だから……っ、もう離して」
もがく動物のようにかぶりを振られた。
「そうしたらオレはもう離さない。絶対に、絶対にこの手を離さないから」
「なお……」
なおもほとばしらせようとするオレに、流されそうになるのを振り切るように頭を振り、先生は早口で言った。
「もう寝ましょう。今夜はあなたも私も、どうかしている」
「そう思われてもいい。いまならあなたに触れられる。これで終わりなんて冗談じゃない。勝手に諦められてたまるものか。オレがいるんだ。失えないものがあるんだ。守りたい。まだこの手は足りないけれど、いるものぐらいは守りたいんだ。あなたは勘違いしてる。オレはいつまでも保護されるべき子供じゃない」
威嚇するように、先生の頭の上あたりの壁を叩いた。ガン! と音は思いがけず強く響き、びくり、と顔を背けた壁際の体がふるえる。悔しさだか苛立ちだかわからないものがオレの体を支配し、荒くなりそうな声を必死で押さえて低く、言った。
「間違えないでください。オレだって……男なんです」
「……知らないくせに」
ゆっくりと噛み締めた奥歯の間から、やがて声が出た。
初めて彼がオレを見る目に、非難の色が浮き出た。
こぼれた声より何倍も、目だけが強くオレを見据えて光った。
「私のなにも、知らないくせに……」
「だからなんだっていうんです」
「あなたになんかわかるわけない。私がどんな気持ちでいるか。いまこの瞬間だって。どんな気持ちであなたに……ッ」
片手で顔をおおって、言葉を飲み込む。なにかを抑えようとするように大きく息を吐き出す。
オレはもう怯(ひる)まなかった。二つの体の間にたぶん初めて反発が生まれ、熱を持つ。炎のようにぶつかりあい、熱は甘美ささえ伴って言葉は次々とあふれた。
「だから? 出せばいい。教えてほしい。押さえこみ苦しむぐらいなら全部出してしまえばいい。だれも咎めない。だから言って。助けてほしいと。オレが欲しいと。ここにいたいと」
何度この言葉をくり返せばいいんだろう。それでも。
「オレを必要としてください……」
はっきり言ったつもりだったが、きりきりと胸にせまるもののあまり声がわずかに震えた。
「オレが、まだここに来れる間に言ってください」
先生は、ようやくオレの決意にハッと気づいたようだった。痛そうに少しだけ目を細めた。
「どうして生きなくてはいけないのかと、さっき言いましたね」
そっと先生はオレの脇から先に手を伸ばし、「だけど、あなたは一度私をかばってくれたでしょう」
背中に指先が触れた。傷のある場所。
「あれは……」
無自覚だった。そうだ、あのときはなにも考えなかったからできた。動けなかった体と、動いた体。
相対するふたつの強い思いが、ともにオレの中で共存している。
「呪縛かもしれない。けど、『約束』でもある」
「よく……わからない……」
「いまはまだ、わからなくていいから。忘れていなかったことだけ、私が知っていればいいから」
あなたの代わりに。と先生はしっかりオレを見て言った。動けない意思と、動いた体。
「どちらもあなただ」
これだ――。
闇の診察室に浮んだ、姿の見えない遠くの誰かを思う、慈愛とせつなさに溢れた表情を思い出す。なにもかもを飛び越えてどうしようもなくこぼれた一瞬の顔が、いままたオレの前にあらわれる。
ああ、オレがいま見ているのはなんて儚げな微笑なんだろう。
先生の目が慈しむような恋しいような、なんともいえない色に染まるのを見たとき、フッと自分の中でたまっていたものが堰をきってほとばしった。
「そんな約束! そんな昔のことなんて関係ない! オレは、いま、目の前のものを護りたかった! どうしてかばわなくていいなんて言うんですか。守る! そのためにこの背中はある! いつかだれかをじゃない。オレはあなたを! あなただけを……」
その先は奥歯とともに噛み潰された。先生を壁に挟みこむような姿勢のまま、
「……オレは、あなた……がっ」
言えない。まだ言えない。
だって裏切ったから。だって、行けなかったから。
うつむいて、こらえるように唇を閉じても、声にならない悔しさが歯と歯の間を苦しそうな息となって何度も行き来した。
床だけを睨みつけてオレは凍えるように首を震わす。
どうやって心をあらわしたらいいのか。はがゆくて仕方ない。あの夢のおかげで逢えたひとを、あの夢のせいで失いかけた。自分の意思とは関係なく、どうしようもない力で。
ふざけるな。こんな呪わしいことが許されていいはずがない。
先生が息をつめる気配を感じた。安易に「大丈夫か」と声もかけないのはオレを待っているからだ。あのまっすぐな瞳で、先生は、うつむくオレを見ているはずだった。
「――、ハッ……っ、……」
内側からぐらぐら震えながらせり上がってくるものが、止めてた息を容赦なく吐き出させた。
だめだ。泣くのは、だめだ。
それだけ思ったら、なぜか立っていられなくなった。
くずおれるようにではなく、自分の意思でゆっくりとしゃがみこむ。彼を掴んでいだ手が一緒に下に向かって白衣に潮が引いた。
親をひきとめる子どものような格好で、若干暗くなった視界に片手で口を押さえ、
「きっと、何度もつらくなる」
ちいさく呼吸をする。
「あなたが、いなくなった日を考えて、きっと何度も泣く」
言っても困らせるだけだ。けれど言葉はあふれて止まらなかった。
「どうにかできたんじゃないか。どうにもならなかったことなのかと振り返って、立ち止まって動けなくなる」
あなたが目の前にいない日々を無理矢理過ごすのは、心をその場に残したまま空っぽの体を押し進めるぐらい、どうしたって苦しくつらい。そこに抗えない運命と決断があったとしても。たとえすべてが、どんなに美しく凝縮した瞬間を迎えたとしても。
「何度も、何度も。オレは泣くんだ」
一瞬ひっぱたかれたような顔を先生はした。
さっき言いかけた言葉が脳内で次第に声をあげて乱反射する。
言いたいけどどうしても言葉にして伝えられないもの。
うるさすぎて、眉根を絞る。内臓あたりでひたすらわめく、オレの深い感情。
いっそ叫んでしまえたら楽だった。
先生が先生が先生が――
――なに?
聞かれるだろう質問。待たれている続き。
――……先生、が
その一言が持つ、魅惑の甘さ。
オレは、このひとが――
とたんにあふれた涙にうろたえて力なく先生を呼ぶと、わななく口元は、慌てたように同じ目線まで屈んだ彼の胸元に押しつけられた。
この瞬間にもすがりつきたくなる情けなさで泣きそうになりながら目を閉じた。
――ああ、言葉が空回る。
好きだ。
あなたが――、好きなんだ。
けれど先生が好きな相手は、たぶんずっと遠いところにいる。じゃなかったらあんなさびしい表情するはずがない。けして相手に伝わらない言葉を抱きながら、先生は笑う。言いたいけど、言えない。それがわずかにせつなげな影をつくる。わかる、オレがそうだからだ――。
先生はやさしいから、自分に好意を持つ相手にできる範囲で答えようとする。すくなくともオレは彼に多少好意を持たれているのが分かる。
けれど、それがどこまで許せる範囲か探り、お互いにとって適度な距離と表面的な関係をすんなり作って満足できるほどオレは大人ではない。確かめるためのかけひきもできずにときどきこのひとと話をするためだけに――ただ自分の望みのためだけに通院している子どもだ。
彼はすくなくとも自分が好意を持つ相手にそう言われたら、すこし困ったように、でも不安にはさせない笑い方をして、できるだけの道を探ろうとするだろう。
ひょっとしたらいまオレへの気持ちが何割か増すかもしれない。しかしそれは努力の結果の思い込みにすぎない。
迷って、真摯に考えて、でもやさしいから……やさしすぎるから、思考の迷路の中で虚像の鏡を作り出してそれをゴールだと信じてしまう。
世界はガラスでも、オレが幸せでそれを見てる自分も幸せならいいかと、いままで大事に抱え込んで守ってきたものをオレのために手放すかもしれない。自意識過剰じゃなくそうできるのが先生だ。オレだけじゃない。きっとだれにだってそうだろう。慈愛のひと。自分のことは全部後回しにして、血を流す傷に気づかない。周りが先にそれに気づくくらい自分に鈍感なひと。
それに甘えて、なんの努力もしないまま言ってしまうのはきっと彼の中の「だれか」に対してひどく傲慢な行為だ。
被害者が被害者と思わない、悪質な詐欺だ。
黙ってうつむいたままのオレの頬を、先生は動転した様子でぬぐった。こんなときなのに壊れものを大切に触るように手がやさしい。なんとか苦痛を和らげようとしている。
長い間こんなふうに他人の前で泣いたことはなかった。彼が見ていたが、もうどうやっても涙は止まらなかった。
ぼやけた視界で、何重にも滲んだ先生が言った。
「『私が……』? 私が、あなたを泣かせていますか」
ちがう、つづくのはそんな言葉じゃない。
そのとき抑制のきいた声から、わずかな怒りが伝わってくるのに気づいた。彼は自分を責めているのだ。
「泣かせてばかりいますね」
「な……んで?」
声に驚きがまじるのをおさえられなかった。目が合うと、彼の内心の動揺が見てとれた。
「私はあなたの傍にいることを決めたときから、あなたのすべてを背負わなければいけない。悲しみも苦しみも、あなたが見る夢も……あなたを不安にさせるものすべてから。そう決めたんです。けれど現実はこうだ。私という人間は、いつまでたっても学習しない」
「ちが……っ」
ゴホッとむせた。反動で目の端にたまったものがぼたぼたと頬を伝う。慣れない動きに肺の痛みが激しく、息がつけない。代わりにゆるゆるとオレは首をふる。ちがう、オレが望んでるのはそんなことじゃない。
つらいことばかりなすりつけて? 押しつけて軽くなって? それでオレが幸せになれるとでも…!?
なにを、なにをこのひとは勘違いしている……!
「どうしてそんなに泣くんですか」
先生の声が切実さを持って少し掠れた。「私は強くなったでしょう」
泣くこと惜しむこと縋ること曝すこと。
見守るだけで、こんなに……なにもしていない。
「あなたをつらくはしていないはずでしょう。もう、悲しいことはないはずでしょう?」
必要なら自分が背負うから、か? ふざけるな。
「なのにどうして――」
哀願するみたいに先生の声。それはもはや問いかけではなかった。「あなたがそんなだから、私は――」
と掠れた声がそっと鼓膜に触れた瞬間、両腕で胸に頭を抱きこまれた。
「今度こそ、だれよりあなたを癒したいのに」
せつなそうに苦渋を滲ませた声で、先生が耳元に囁くのだけが聞こえる。塞がれた視界で彼はどんな表情をしているのか。押しつけられた肩に、震えているのは自分の体だけじゃないと気づいた。
足りない。なにもかもが足りない。余すとこなくこの人のすべてを得たい。もどかしさで目が眩む。触れるものを求めて指先が震える。いま以上の無力さを痛感したことはなかった。
「なんで……」
その声の悲しさに、わずかに首を振るしかできない。やりきれなくなってオレも呻いた。
「……どうして」
なぜ。
どうして。
オレたちは互いに聞いてばかりだ。出会ってたった一年しかたたないオレたちは、なにも言わないでも通じるなんて場所にはけしていないからこうするしかない。
なぜ。
どうして。
知りたいから、関わっていきたいから、終わらせたくないからそう問わずにはいられない。
言葉じゃなく躰で伝え合う方法を持てない自分たちは、どんなにもどかしくても拙い言葉を重ねるしかない。
なぜ大切な人を救うことすらできないの。
自分自身より愛せる人間なんて結局いないの。
どうしてこんな苦しみを抱えながら、ひとりで生きつづけなきゃいけないの。
消えないで。ここであったこと、消えないで。だれにも許されないことだったから終わったなんて思わせないで。
美しい景色や衝撃や感動を、心の中にそっとしまいひとりであたためるのだと誇らしげに言う人がいる。そんなの嘘だ。しまえるほどのものならば、たいした強さを持つものではないのだ。
あの夢も。
オレが忘れなかったとしても、そんなことにはなんの意味もない。最後まで自分の記憶を信じるほど、オレは強くない。
話さずにはいられないのは、なかったことにしたくないからだ。なんらかの変化がおきたとき、伝えることに脅迫観念にも似た必要性を感じるのは、それが嘘や幻じゃないことを知ってほしいからだ。
自分ひとりがどれだけ感動しその身を震わせても、伝えないと本当は意味がない。地球滅亡が迫っていることを知った大統領が舌を噛むのと一緒だ。瀕死の透明人間が街のどこかでのたれ死ぬのと一緒だ。はい、そこでおしまい。砂漠の砂塵に吹かれたようにすべてがなかったことになり、そもそもなにかあったことさえ気づくものはいない。
この炎だけは絶やしてはいけないという必死さが。
求めるのだ。
だれか。
だれでもよくて、でも真実だと受けいれるだれかじゃないといけない。次の瞬間に死んでも、オレが出会ったものが残ってまた別の人の記憶の襞に挟まり、かすかでも消えることなく熱を放出し続ける。
それが到底かなわない恋と形を変えたとしても。
まもりたい。
あなたを、まもりたい。
いつだってあなたに救われている。
なのに――、結局、このザマだ。
「見なければよかったんだ」
消え入るような声でちいさくこぼした。ひとひとりを助けれなかったのは現実。けど、この苦しさは違うのだ、と彼に説明する言葉がなかった。だれを助けられなかったのでなく、あなたを助けられなかったのが信じられなかったのだと。
他のだれに懺悔できるだろう。
このひとしかいないのに。オレが語り続けるべきはこのひとなのに。
「あんなの。最初から知らなければよかった」
見なかったら出会わなかったひとがいたとしても。見なかったら、こんな憎しみも生まれなかったのなら。
「現実で動けないものになんの意味がある。あんな夢――知りたくなかった」
ぐっと涙をぬぐってオレは立ち上がった。もう終わりだと思った。涙がつたった。せめて、やっとの思いで口端をあげて微笑んだ。
「……さよなら先生」
ずっと昔、同じむなしさを堪えて笑ってみせたことがある。そんな記憶を取り戻しながら、乱暴に診察室の戸を開き、
「待……ッ!」
引き止める背中の声を思いきり遮断するように叩きつけた。
「acepe」前編・終
(24) / (26)
|